Voice 会員の声
変化に対応した内容など、自分たちでは情報収集できない
新しいものが必ずある
品川女子学院 教頭・広報部長 平川悟 先生
毎年、複数の先生方がセミナーを活用している品川女子学院(東京都品川区)。
今回は、数多くのセミナーに参加いただき、募集広報の講座ではゲスト講師も務めてくださっている教頭・広報部長の平川悟先生に、当協会の活用方法や今後期待する点などをお聞きしました。
私学マネジメント協会の活用方法
ー 校内にて、私学マネジメント協会のサービスをどのように活用されていますか。
セミナーの案内は、教頭が教員全体に回覧して参加したい人を募っています。広報パワーアップ講座など、対象者がピンポイントな講座であれば、該当部署のところにセミナー案内を回します。本校では「Slack」というツールで回覧していますが、関係しそうな人には教頭から直接声掛けをして、参加を勧めています。
会員誌『FORWARD』については、教頭会という幹部メンバーに回覧されていますね。
会員校サービスを利用していて、感じること
ー これまでに受講した講座で、印象に残っている講座はありますか
講演会(私学マネジメント定例セミナー)で聞いた、サントリーの宣伝部長の方によるハイボールに関するマーケティングの話はとても面白かったです。あとは、メディアトレーニングの石川慶子さんの広報における危機管理のあり方を学ぶセミナーもインパクトがありました。今年オンラインで行っていた安斎勇樹さん(株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO・東京大学大学院 情報学環 特任助教)のセミナーも、自分たちでは設定出来ないので、参加した教員たちは喜んでいました。登壇される講師陣のチョイスに感心させられます。
ー ゲスト講師でご登壇いただいたこともある募集広報パワーアップ講座には、必ず若手の先生と一緒に参加いただいていますね。
広報部の若い先生を連れていくという位置づけにしています。募集広報における考え方や他校事例などが簡潔にまとまっているので、一から勉強してもらう感じで行ってもらっています。また、世の中の変化に対応した内容など、自分たちでは情報収集できないものが必ずあるので、そういった新しい情報をもらうことを期待して、私自身も参加するようにしています。
若手の先生と一緒に講座に参加することで、セミナーで言われたことや知った情報を、若手の他の先生方にも共有してもらうことができています。「こういう風にセミナーで言われたことを、同世代の人にも伝えておいて」と言うと、その先生たちが何年か経って、他の部署に異動しても広報マインドを持って活動してくれるのでありがたいです。学校の中に、広報に関心のある先生とない先生がいて、募集担当者は熱心でも、授業がメインの先生たちは広報より授業や部活動優先という学校も多いのではないでしょうか。広報の重要性をいかに教えるか困っている募集担当の先生もいると思います。セミナーで「こういう学校になっては良くない」ということを教えてもらい、外部の方の言葉を借りて校内で説明すると理解が得やすいのではないでしょうか。
新しく入ってきた先生にも、新入生親子がどういう経験をして入学式を迎えているかを知っておいてもらいたいので、若手の先生にはなるべく募集広報の現場に出てもらっています。募集広報に理解のある先生が多いので、校舎見学やイベントなど協力的な雰囲気で助かっています。
私学マネジメント協会への期待
ー 今後、私学マネジメント協会に期待することは何ですか。
今行われているセミナーは2時間くらいの設定で、強制的もその間はそのテーマに没頭出来る良さがあるなと思います。しかし、たくさんある情報と向き合って思考し、実際に手を動かす機会などはあまりないので、もう少し時間の長い集中講座みたいなものでインプットとアウトプットができると面白いのではないかと思います。
年間のセミナーにある程度参加していると世の中のトレンドもつかめますし、会員誌にもきちんとしたデータや他校の事例が掲載されていて、校内で何か提案をする際にも役立ちます。引き続き、新しい情報・トレンドを学ばせてくれる場であってほしいと思います。