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会員校インタビュー Interview

同じ志の先生方が参加されているため、ともに学び合いができる

大阪国際中学校高等学校 総合企画室長 岸 孝司 先生

以前から私学マネジメント協会にご入会頂いている大阪国際中学校高等学校(大阪府守口市)。
2022年4月に発展的に統合して新設された新しいキャンパスでは、教員の学び、教員の教育体制を作るために私学マネジメント協会を活用いただいています。

今回は、私学マネジメント協会の窓口を担当されている、総合企画室長の岸孝司先生にお話をお伺いしました。

私学マネジメント協会の活用方法

ー 校内にて、私学マネジメント協会のサービスをどのように校内共有や活用をされていますか。

 本校では、教員の学び、教員の教育体系を作るというミッションに取り組んでいます。「Learning Teachersになりましょう」「先生方自ら学んで生徒に背中を見せましょう」ということで、「OJT」「OFF-JT」「自己啓発」の3つを掲げた大阪国際「学び」のフレームワークを作っています。この3つの中の「自己啓発」には、「外部のセミナー・コミュニティに出よう」というものがあり、ここに私学マネジメント協会を位置付けて声掛けをしています。

 本校の教職員が書き込める掲示板には学び共有のページ(その名も”Learning Teachers”)があり、新着のセミナー案内が来るたびに、教員には参加を促しています。また、セミナーに参加して学んできた内容については、その書き込みページにて他の教員に共有しています。評論家のように素晴らしいコメントを残してくれる教員もいますので、それらをみんなが見て学び合おうという風土を作ろうとしています。 

 まだ初年度であるため、セミナーの参加の度合いは低いですが、先生方がいかに自分の学び、能力開発に向かっていけるかが生徒のためになり、そして組織力を強くすることにつながりますので、このフレームワークが活用されるようにしていきたいと考えています。

私学マネジメント協会のサービスを利用していて感じること

ー 私学マネジメント協会のサービスで役立っているサービスがあれば教えてください。
また印象に残っているセミナーはありますか。

 実践系スキルが学べる募集広報講座やマネジメント研修は、世の中の一般的な内容ではなく、生徒募集広報や学校マネジメントに特化されているためとても良いと感じて活用しています。

 私自身が参加した研修の中では、管理職研修がすごく良かったです。この研修では一般的なマネジメント研修ではなく、学校マネジメントで求められることにカスタマイズされて、実際の現場を思い描きながら要諦を学ぶことができ、自校の課題抽出、対応策検討につながりました。また、セミナー・研修では、同じ志を持つ先生方が参加されているため、ともに学び合いができる点もよいと思っています。そのようなことは、会場に行かなければできないことですし、このような機会があるのはありがたいと思っています。

私学マネジメント協会への期待

ー 他にも学校でこういうサービスがあったら良いというものはありますか。

 実は私は、2年前まで民間企業で長らく人事を担当し、そこから学校に移って企画担当の管理職を担っているのですが、そのような視点で申し上げますと(えらそうにすみません)、社会変革のもと、学校教育に求められるものが大きく変わりつつある中で、学校教員が、これまでの「教える」からさらにクリエイティブな方向へと越境していくことが必要だと感じています。また、同時に学校マネジメントについても力量を向上させていかなければならないと考えています。そういったクリエイティブでマネジメント力を兼ね備えた先生力を高める研修は絶対にニーズがあると思います。

 その中でこれからの教員にさらに求められるスキルが二つあるのではと思っています。一つは戦略的思考です。数字・ファクトをベースに俯瞰的に戦略を描いて、実行に移せることができればいいですね。二つ目は、そのためにもPDCA(PLAN-DO-CHECK-ACTION)です。プロジェクト・行事・業務の取り組みに対して振り返り、見直しを行ったうえで、新たなやり方に進化させ、アウトプットのクオリティを高めることをしたいですね。

 管理職だけでなく、分掌業務においても、こうしたスキルが今後ますます求められると思いますので、私学マネジメント協会には、学校現場に則してカスタマイズされたセミナーや研修を今後どんどん実施して貰いたいです。